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LIFE 令和3年 フィードバック結果から

 

 

 やまなみ苑(以下施設という。)は科学的介護情報システムを利用し、データ登録者のデータと施設のデータと比較した上で、施設の特徴の情報提供や取り組みに活用しています。

 データ登録者の要介護度別フィードバックからやまなみ苑は要介護1、2の軽度者の占める割合が低く、要介護4,5が占める割合が高い。一方、年齢は90才以上の割合が低いことから、平均年齢は低いと考えられる。障害高がい者の日常生活自立度を見ても、Cレベルの利用者が全国データより著しく高く、認知症高齢者の日常生活自立度もⅣ以上が占める割合が著しく高い。ADLについても、介護度、障がい高齢者、認知症の日常生活自立度と比例して一部介助または全介助の割合が高いことからも重度の利用者が多く利用していると言えます。Cレベルの利用者の中には、認知症を原因とする利用者が大半を占める為、認知症の行動障がいの軽減に向けたケアも行っています。一方、寝たきりレベルの利用者も多く、身体機能の低下防ぐケアも展開しています。

同居家族等の割合は大差ない一方、家族が介護できる時間については介護に費やす時間が確保できない割合が高い為、在宅への退所先についても有料老人ホームや認知症対応型共同生活介護が多く、自宅に退所する割合は低くなっています。今後、住み慣れた自宅への退所の支援を強化することとしています。

  • リハビリテーションについては、データ登録者の平均からも認知症の行動障がいを有する利用者と寝たきりレベルの利用者の割合が高く、今後も行動障がい軽減に向けたリハビリと身体へのリハビリの両方を行います。
  • 栄養管理については、全国平均からも障がい高齢者の日常生活自立度Cレベルの利用者の割合が高いにも関わらず、経管栄養の利用者の割合が低く、今後も各専門職との連携で口からの摂取が継続できるように取り組みます。
  • 口腔面については、データ登録者の年齢平均より低いにも関わらず、残存歯の割合が低く、義歯の使用率も低い傾向にあります。今後も協力医療機関の歯科医師と常勤の歯科衛生士が連携し、口腔内のチェック、多職種で口腔ケアに取り組みます。
  • 皮膚については、褥瘡の発生がデータ登録者の平均が1%に対し、施設でも同率の発生率であり、減少する取り組みとして、多職種で連携して、栄養改善、エアマット等の活用等に取り組みます。